back to the 琉球王国

本土とは違った独特の風土、歴史、文化を持ち、多くの人を引き付ける「沖縄」―。

「おきなわヂカラ」では、まだまだ奥深い沖縄の魅力を、県内で活躍する方々がさらに詳しく、分かりやすく紹介します。「おきなわ」を基礎から学ぶのに最適です。

連載スタートは、ラジオ「おもため歴史ゼミナール」でおなじみ、琉球歴史のロマンを追い続ける劇作家・亀島靖さんの「バックトゥザ琉球王国」。小さな島も読むと元気がわいてくる琉球の歴史です。

新着記事

NEW 2008.6.7

[vol.21] 琉球の最初の王様と言われた人は? 人物シリーズ(1)

琉球で最初に王様となった人は、浦添王国の舜天(しゅんてん)王です。舜天は、一一八七年に生まれ、一二三七年、七二才で世を去ったと記録されています。…<続き→>
2008.5.30

[vol.20] 琉球王朝文化は、どのようにして生まれたのでしょうか?(2)

現在、世界には約、四千万人の空手マンがいるとも言われています。空手も、琉球王国で生まれて、本土、そして世界の国々へと広がりました。空手のルーツは…<続き→>
2008.5.17

[歴史閑話] 琉球の食文化の歴史について

沖縄料理といえば、全国的に市民権を得た「ゴーヤー・チャンプルー」、また長寿県沖縄をささえている「豚料理」があります。沖縄の食文化の源流は…<続き→>
2008.5.6

[vol.19] 琉球王朝文化は、どのようにして生まれたのでしょうか?(1)

私たちが、今、沖縄の文化として大切に受けついでいる、琉球舞踊、紅型、絣の織物、焼き物、漆器、サンシン、泡盛、空手、琉球料理などがあります。この琉球文化の…<続き→>
2008.4.19

[vol.18] 首里城は、いつ、だれが作ったのでしょうか?(2)

首里城は、中国の「風水」のルールを使って作られています。風水とは、中国で古くから、宮殿、家、墓を建築するとき、その向きを決めるために用いられる方法です。…<続き→>
2008.3.28

[vol.17] 首里城は、いつ、だれが作ったのでしょうか?(1)

現在の首里城の形となるものは、十五世紀の初め、尚巴志(しょうはし)によって作られました。尚巴志は、北山、中山、南山と三つの国に分かれていた琉球をはじめて…<続き→>
2008.3.11

[vol.16] 沖縄のグスクは、日本のお城とどうちがうのでしょうか?

本土の城は、戦のために作られました。また、中国の城は町全体をまもるために作られ、日本の城は町の中心にあります。沖縄の城はグスク、またはスクとよばれ、本土の…<続き→>
2008.2.29

[vol.15] なぜ、小さな琉球国が中国に大事にされたのでしょうか?

一三七二年、琉球は中国の皇帝から、琉球国王を認めてもらう冊封国として、中国と交流をはじめます。当時、モンゴル、ベトナム、タイ、朝鮮国、日本、琉球国など、アジアの国々…<続き→>
2008.2.15

[vol.14] なぜ、小さな琉球王国が生まれたのでしょうか?

一三六八年、中国に明という漢民族の王朝が誕生します。その前の元王朝は、北方民族のモンゴル人が作った国で、約百年間つづいていました。中国は、北方の民族と…<続き→>
2008.2.2

[vol.13] 琉球の歴史と自然のエネルギーとはどんなつながりがあったのでしょう?

琉球王国の人々は、毎年旧暦の十月以降、台風シーズンが過ぎ去ったあと、新北風(ミーニシ)が吹きはじめる頃に進貢船をしたてて中国、東南アジア、などへと船出しました…<続き→>
2008.1.28

[vol.12] 沖縄の歴史と関係の深い「黒潮」とは、なんでしょう? (2)

黒潮は、生まれた場所の南太平洋からフィリピン、南中国、琉球列島、日本列島、アリューシャン列島、北米大陸沿岸へと流れ、北太平洋を一周して、もとの発生場所に…<続き→>
2007.12.26

[vol.11] 沖縄の歴史と関係の深い「黒潮」とは、なんでしょう? (1)

先島諸島、沖縄諸島の西側の海の中を、「黒潮」という海流が北上しています。黒潮は、まるで海の中を走る大河のような急流です。黒潮の流れているところは…<続き→>
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亀島靖氏と行く!琉球歴史の謎とロマンの旅

亀島 靖 (かめしま やすし) 氏 亀島 靖 (かめしま やすし) 氏
[亀島靖/歴史劇作家・プロデューサー]
昭和18年 沖縄県那覇市生まれ
早稲田大学第一商学部卒
「琉球歴史の謎とロマン」の著者。出版、執筆など多数を手がけ、2006年、琉球史と日本史、世界史を一目で比較できる「新・琉球歴史年表」を出版。現職は、NPO沖縄県観光人材育成協会理事長、琉球歴史浪漫の会顧問、琉球新報カルチャーセンター「琉球歴史講座」講師など多数。
ご挨拶
私はこれまで、琉球の歴史を物語や、ドラマで追いかけてきました。
琉球の歴史にも、天下統一の事業を立ち上げた織田信長=尚巴志(しょうはし)、農民から身を起こし天下を掌握した豊臣秀吉=尚円金丸(しょうえんかなまる)、長期政権の基礎を築いた徳川家康=尚円金丸、悲劇の武将と位置づけられている明智光秀=阿麻和利(あまわり)、戦国時代の猛将とうたわれた加藤清正=護佐丸(ごさまる)などのように、歴史の舞台で活躍した英傑達がいます。
歴史は、血の通った、生きた人間のドラマと言われています。
なぜ、彼らは決断し、行動したのか?琉球の英傑達の生き様を現在の視点で追いながら、琉球歴史の謎とロマンを皆さんにお伝えしたいと思います。
また小国・琉球が1000年以上も前から世界貿易を行い大発展してきた理由なども解説します。 よろしくおつきあい下さい。

なぜ、歴史を知る必要があるのでしょうか?

「初歩的な質問ですが、なぜ、人間には歴史を知ることが必要なのでしょうか?」

人間は、50才を過ぎると歴史家になると言われています。それは、自分の過去、現在、未来が認識できる年齢だからです。世界的ベストセラー「ソフィーの世界」は、少女ソフィーが、「私はだれ?」というテーマを追いかける内容ですが、子供も大人も歴史を学ぶ事で自分のルーツを知ることができ、過去、現在、未来へと続く自分を見つめることも可能です。

「ルーツ」から続く歴史を知ることは、時にその人にプライドをもたらします。 これまでの琉球歴史は、文献、資料が少ないために、点でしか語られていませんでした。点と点の間には、ミッシング・リンク(空白部分)が多くてつまらないのです。また、試験の為に年号、事象を覚える暗記型の歴史は、必要が無くなると全て忘れ、歴史に対する関心を失ってしまいます。

私がよく使う「琉球歴史の謎とロマン」の「ロマン」とは、この歴史の空白部分を推察し、解き明かすことを言っています。 そこにはきっとドキドキするような我々琉球の先祖の熱いドラマがあったに違いありません。琉球の歴史も、点と点を、推察、洞察、推理で「線」として繋ぎ、更に「面」として見ることで、私達に「過去、現在、未来」を提示してくれます。

自分が、どこから来て、どこに行くのか。歴史を知ることによってその方向が見えてきます。あるいは別な言い方をすれば、「温故知新」(古きを訪ねて新しきを知る)、それが歴史の必要な理由であり、面白みでもあると言えます。

歴史に入るには、資格は必要ないと言われます。
興味があれば誰でも歴史の世界に入れます。

若い人と歴史は無関係なのでしょうか?

「歴史に大人も若者も関係ないことが分かりました。でも、歴史に興味のない若者が多いようです。また我々にとって歴史を知る意義とは何なのでしょうか?」

若い人達は、歴史とは古くさいもの、自分とは関係ないもの、また現代には役に立たないものと、思いがちです。最近、ある調理師学校で、高校を卒業したばかりの新入生150名余に琉球歴史の講座をする機会がありました。終了後のアンケートを見ると、意外なことに「沖縄の歴史が分かって良かった」「沖縄に生まれて誇りをもてた」「奥深くてびっくりした」・・・等の回答が大半で、若い人達も琉球歴史を知る機会が少なく、知ることに飢えているのだと感じました。

たしかに「未来オンリー」の若い人には、歴史は過去の事象を示すものとしか映らないかも知れません。しかし、9世紀頃にインドで生まれた「0」の数字が無かったならば、現代のコンピューターや、携帯電話は生まれていません。
また、紀元前に中国で発明された羅針盤、火薬、紙などは歴史が生んだ産物で、21世紀の私達は、いまだにその恩恵をうけているのです。

5000年以上前の縄文人達は、死者を弔うために花を飾っています。私達は、精神面、感情面、情緒面においても、縄文時代から少しも変わっていないと言えます。

琉球の歴史について熱く語る理由は?

「亀島さんの話を聞いていると元気が出てきます(笑)。それにしても、亀島さんはなぜ琉球の歴史に対してそんなに熱いのですか?」

1458年に琉球国王・尚泰久(しょうたいきゅう)が作り出した「万国津梁(世界への架け橋)という言葉が、「沖縄サミット(2000年開催)」、「世界のウチナーンチュ大会」や、現在の沖縄県のテーマになっています。
沖縄のアイデンティティ・自信・誇りを、もっと県民や若者に知って欲しい。「ソフィーの世界」の作者、ヨースタイン・ゴルデルは「少年少女が故郷(ふるさと)の歴史や文化を知れば、非行化や不登校も無くなる」と言っています。

老年は社会に恩返しするときです。
だから「歴史」を伝えることに燃えているんです。まあ、知るを楽しむ、という感じで気軽にお付き合いください。ハッハッッハッ・・・。

(2006年11月 聞き手:アルテピナコテーク沖縄 大田)

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