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vol.7 沖縄にある世界遺産とは、なんでしょう?(1)

琉球王朝の文化と歴史を語るときになくてはならないもの

 世界遺産とは、ユネスコ(国連教育科学文化機関)が、次の時代の人達に、大切にまもり、残すべき「人類共通の遺産」と定めたものです。
 エジプト・ピラミッド、インド・タージマハール宮殿などの「文化遺産」、アメリカ・グランドキャニオン、エクアドル・ガラパゴス諸島などの「自然遺産」、また中国・峨眉山と楽山大仏のように自然と文化が一つになった「複合遺産」の三つのグループに分かれます。現在、約一四七ヶ国で五〇〇ヶ所以上の世界遺産が登録されています。日本には、自然遺産として鹿児島県・屋久島など、文化遺産として古都京都の文化財や、厳島神社など、十二の世界遺産があります。
 沖縄県では、二〇〇〇年に九つの史跡が「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」として世界遺産の登録をうけました。十四世紀後半から十八世紀にかけて生まれた琉球王国の文化が、世界の文化遺産として認められたことになります。中国・万里の長城、フランス・ベルサイユ宮殿、ペルー・マチュピチ遺跡などの有名な世界遺産と、沖縄の文化遺産が同じ価値をもつと評価されたわけです。今帰仁城跡、座喜味城跡、勝連城跡、中城城跡、首里城跡、園比屋武御嶽石門、玉陵、識名園、斎場御嶽の九つの文化遺産が、世界遺産として登録されています。
  各城跡は、琉球の歴史が戦国から平和の時代へと大きく動いていく中で、それぞれ重要な役割をもっていた城です。神様をまつる御嶽の門である園比屋武御嶽石門と、王家のお墓である玉陵(たまうどぅん)は、おどろくほど高度な石造建築の技術が評価された工作物です。王様の別荘であった識名園(しきなえん)は、本土にも例を見ない琉球独特の文化をデザインした庭園です。斎場御嶽(せーふぁーうたき)は、琉球王国時代の人たちが神様をまつる場所として、もっとも大事にした場所で、国の行事を行う場所でもありました。それぞれの世界遺産は、琉球王朝の文化と歴史を語るときに、なくてはならないものばかりです。

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